【なぜダイエット中は早く目が覚めるのか?】睡眠の重要性と質の高め方
BLOG
2025 / 05 / 26
最終更新日:2025年5月26日
「しっかり運動して、食事も気をつけているのに、なかなか体が変わらない」
そんなふうに感じたことはありませんか?
もしかすると、その原因は “睡眠” にあるかもしれません。
実は、睡眠は「ダイエット」「美容」「メンタル」すべてに密接に関わる、見落とされがちな“最強の習慣”です。
しかも、どんなに忙しくても取り入れられる「無料の自己投資」。
専門的な知識も交えながら、わかりやすく解説していきます。
「理想の体をつくりたい」「毎日をもっと元気に過ごしたい」
そう思っているあなたにとって、ヒントになる内容がきっと見つかるはずです。
Contents
なぜ人は「眠る」のか?睡眠の基本メカニズムを理解しよう
私たちの体には、「回復・修復・記憶の整理」などを行うための“夜間モード”が備わっています。それが睡眠です。
この睡眠には、以下の2種類が交互に訪れます。
- ノンレム睡眠(深い眠り):身体の回復。特に「徐波睡眠」と呼ばれる深いノンレム睡眠中に、成長ホルモンが多く分泌されます。
- レム睡眠(浅い眠り):記憶の整理や脳の休息。夢を見るのはこのタイミングが多いです。
成長ホルモンと睡眠の関係
成長ホルモンは思春期の「身長を伸ばす」ホルモンとして知られていますが、大人にとっても非常に重要です。特に以下の3つの効果が注目されます。
脂肪の分解を促進(=ダイエットに有利)
筋肉や皮膚、内臓の修復(=美容と筋トレの成果を支える)
免疫力向上、老化防止(=若々しさを保つ)
この成長ホルモンのピーク分泌時間が、「入眠後の最初の深い睡眠(約90分)」です。つまり、「寝始めが勝負」なのです。
なぜダイエット中は朝早く目が覚めるのか?体の変化と理由
ダイエット中は、「朝に目が覚めてしまう」「夜中に目が覚める」といった声をよく聞きます。これはいくつかの専門的な理由で説明できます。
カロリー制限による交感神経優位
食事量を減らすと、体は「飢餓状態」と判断し、交感神経が活発になります。交感神経は“闘争・覚醒”の神経なので、睡眠が浅くなり、早朝に目が覚めやすくなるのです。
コルチゾールの早期分泌
「コルチゾール」はストレスホルモンとして知られていますが、本来は朝の目覚めを助けるホルモンです。ダイエット中はエネルギー不足のストレスにより、このホルモンが通常より早く分泌され、早朝覚醒が起きやすくなります。
血糖値の低下とグルカゴン反応
極端な糖質制限をしていると、血糖値が下がりすぎ、肝臓からグルカゴン(血糖を上げるホルモン)が分泌されます。これにより交感神経が刺激され、目が覚めてしまうことがあります。
睡眠の質が悪いとどうなる?ホルモンと代謝の悪循環
睡眠不足になると、ダイエット・美容・健康に以下のような影響が出ます。
- 食欲ホルモンのバランスが崩れる
- グレリン(食欲を高める)増加
- レプチン(満腹を感じさせる)減少
→「お腹空いてないのに食べたい」「甘いものを欲する」という状態に。
- セロトニンとメラトニンが減る
セロトニンは「幸福感」を、メラトニンは「睡眠」を司るホルモン。これらは昼間の活動(特に日光・運動・咀嚼)によって生成され、夜にメラトニンが分泌されます。睡眠不足が続くと、不安感や集中力の低下を引き起こします。 - インスリン抵抗性が高まり、脂肪がつきやすくなる
寝不足はインスリンの働きを鈍らせ、血糖値が乱れやすくなり、脂肪をため込みやすい体質になります。
質の良い睡眠のために意識すべき7つの習慣(専門知識込み)
睡眠の質を左右する「自律神経」や「体内時計(概日リズム)」に注目して、具体策を解説します。
- 朝起きたらすぐに日光を浴びる
→ セロトニンの分泌スタート+体内時計のリセット - 朝食を抜かない(特にたんぱく質)
→ セロトニン材料の「トリプトファン」確保のため。卵や納豆、プロテインなどが理想。 - 入浴で深部体温を上げ、眠気を誘発
→ 上がった体温が下がるタイミングで自然な眠気がくる - 就寝1〜2時間前はリラックスタイムを作る
→ ストレッチ、読書、アロマ、深呼吸などで副交感神経を優位に - メラトニン分泌を妨げる光を避ける(スマホ・TV)
→ 明るい照明より間接照明が理想 - 寝具・室温・湿度にもこだわる
→ 最適な室温:18~22℃、湿度50~60%が理想 - 軽い糖質はOK(寝る2〜3時間前)
→ 体をリラックスさせる効果があり。バナナやオートミールなどがおすすめ。
トレーニングや食事管理とセットで考える睡眠の価値
ダイエットをしている方の多くが「トレーニングと食事」に集中しすぎて、睡眠を軽視してしまいます。しかし、3つの柱はトライアングルで成立しています。
トレーニング:筋肉への刺激・代謝アップ
栄養:体を作る原料
睡眠:修復・燃焼・ホルモン分泌・精神安定
どれか1つでも欠けると、パフォーマンスは確実に落ちます。特に筋トレしている人は、睡眠中の成長ホルモンこそが筋肥大・脂肪燃焼の源。むしろ「頑張るためにしっかり眠る」ことが、最短距離なのです。
今日からできる!睡眠改善チェックリスト(セルフチェック付き)
以下のチェックリストで、あなたの睡眠の質を自己診断してみましょう。
- 寝つきに10分以上かかる
- 夜中に2回以上起きる
- 朝スッキリ起きられない
- 昼間に強い眠気がある
- 寝ても疲れが取れない
- 朝に気分が落ち込んでいる
このうち3つ以上当てはまる人は、睡眠の質改善が急務です。
今日からやるべきことを、簡単にまとめると以下の通りです。
- 朝:日光を浴びる、たんぱく質中心の朝食
- 昼:カフェインは14時まで
- 夜:入浴・照明・スマホ制限・軽ストレッチ
- 週末:寝だめNG、平日と±1時間以内で起床
あなたの「理想の体」は、ベッドの中から始まる
「痩せたい」「変わりたい」と願って努力しているあなたへ。
本当に結果を出したいなら、“寝ること”をおろそかにしてはいけません。
寝不足のままジムで頑張るより、ぐっすり眠ってから翌朝元気にトレーニングする方が、ずっと効率的です。
それに、笑顔も増えますし、メンタルも整います。
あなたの体と心は、あなたが休ませてあげないと回復できません。
今日から“いい眠り”を味方に、より美しく、より健康な体を目指していきましょう。
著者
○名前 糸井 元哉 (いとい もとや)
○趣味:都内のカフェ巡り
○実績
2024 APF GUARDNER BELT CUP クラシックサーフ部門 3位
店舗詳細
パーソナルジムBEYOND 溝の口店
神奈川県川崎市高津区溝口2-14-31 MSメディカルビル6A
営業時間 8:00~23:00
電話番号 044-811-0810
ビヨンド溝の口店ではインスタグラムでリール動画の投稿も行っております。
トレーナーへの質問コーナーや自宅で出来るトレーニングの紹介も投稿しているので下記URLより
ぜひご確認ください!