1ヶ月で落とせる体重はこれが限界?
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2025 / 12 / 04
最終更新日:2025年12月5日
「1ヶ月でできるだけ痩せたい」「何キロまで落としていいの?」
多くの人がダイエットを始めたときに最初に気になるのが、この“減量ペース”ではないでしょうか。
結論から言うと、一般的に健康的に落とせる体重の目安は、1ヶ月で「体重の3〜5%」です。
もちろん、体脂肪量・生活習慣・筋肉量・運動量によって個人差はありますが、極端な減量はリバウンドを招き、筋肉の減少・代謝の低下・ホルモンバランスの乱れなど、体に大きなダメージを与えます。
Contents
1ヶ月で落とせる体重は“体重の3〜5%”が現実的

脂肪はそんなに簡単に落ちない
脂肪1kgを落とすには、7,200kcal の消費が必要です。
1ヶ月で体脂肪を2〜3kg落とす場合…
- 脂肪2kg → 7,200 × 2 = 14,400kcal
- 脂肪3kg → 7,200 × 3 = 21,600kcal
これを30日で割ると…
- 2kg落とす → 1日 −480kcal
- 3kg落とす → 1日 −720kcal
つまり、毎日500〜700kcal以上の赤字を作らなければならない計算になります。
これは現実的には、
- 食事で −300〜400kcal
- 運動で −200〜300kcal
という組み合わせが必要。
“無理せず続けられる減量ペース”が3〜5%と言われる理由がここにあります。
“短期間で落ちやすい体重”に騙されてはいけない

ダイエットを始めた最初の1週間は、体重が一気に落ちることがあります。
これは脂肪ではなく、
- 体内の水分量
- 糖質を貯めているグリコーゲンの減少
- 便の排出
などによる変動です。
特に糖質を減らした場合、水分が多く抜けるため短期で−2〜3kgになることもありますが、これは 痩せたわけではありません。
この「落ちた」と勘違いする水分の変動を除くと、実際に落とせる脂肪は先ほどの通り 1ヶ月で2〜3kgが限界です。
1ヶ月で5〜7%の減量ができる人の特徴

SNSやYouTubeで見かける「1ヶ月で−5kg」「−7kg」は、以下の条件が揃っている場合に限ります。
- 運動量が多い(週4〜6回)
- 食事管理が徹底されている
- 筋肉量が平均以上
- 生活習慣が整っている
- ストレスが少ない
- トレーナーなどのサポートがある
つまり、一般の方が同じように真似しても、
筋肉が落ち、代謝が下がり、痩せにくい体になるリスクが高い ということ。
ダイエット初心者が5〜7%を目指すと、
- 食欲爆発
- ホルモンバランスの乱れ
- イライラ
- 睡眠の質の低下
などのトラブルが起きやすくなります。
1ヶ月で10%以上の減量は完全に“アウト”
1ヶ月で体重の10%以上を落とすのは、医学的にも危険とされています。
10%減はどういう状態?
体重60kg → −6kg
体重70kg → −7kg
体重80kg → −8kg
これだけ落とすためには、
脂肪だけではなく、筋肉と水分が大量に失われている状態 です。
リスク
- ほぼ確実にリバウンド
- 基礎代謝の低下
- 生理不順
- めまい・倦怠感
- 集中力の低下
- 肌荒れ・抜け毛
特に筋肉量の減少は、減量後の“太りやすい体質”をつくるため、非常に危険。
痩せるスピードよりも 脂肪を落として筋肉を残すペース の方が、長期的にも見た目にも大切です。
1ヶ月で最大限痩せるための「正しいやり方」

① タンパク質ファーストの食事にする
筋肉を守りながら脂肪を落とすために、
体重×1.2〜1.6gのタンパク質は必須。
例)60kg → 72〜96g/日
手軽に達成したい場合は、卵・鶏胸肉・魚・プロテインをうまく組み合わせる。
② 基礎代謝を絶対に下回らない
基礎代謝を下回る食事制限をすると、
「体重は落ちるのに見た目が変わらない」
「脂肪が落ちず筋肉だけ減る」
という最悪の状態を引き起こす。
基礎代謝は成人女性で平均1,150〜1,300kcal。
最低でもこの範囲以上は食べること。
③ トレーニングは週2〜3回のウェイトが最適
有酸素ばかりやると、筋肉が落ちて代謝ダウンにつながる。
最も効果的なのは、
ウェイトトレーニング+ウォーキング の組み合わせ。
- ウェイト:週2〜3回
- ウォーキング:1日6,000〜10,000歩
これだけで十分に痩せる体は作れる。
④ 睡眠時間は「最低7時間」確保する
睡眠が不足すると、
- 食欲増加ホルモン(グレリン)↑
- 満腹ホルモン(レプチン)↓
となり、太りやすい体になる。
減量中は普段より 1時間多く寝る くらいが丁度良い。
⑤ 水分は1.5〜2Lを目安に
水分は脂肪の代謝に必要不可欠。
むくみが気になる人ほど、実は水分が足りていないことが多い。
香辛料、カフェイン、塩分が多い食生活の人は、特に意識してほしいポイント
1ヶ月で減量に成功した人の“共通点”
僕がパーソナルトレーナーとして多くの方を見てきた中で、
1ヶ月で無理なく痩せた人に共通しているのは次の3つです。
① 完璧を求めない
80点の食事と運動を続けられる人が最強。
② 毎日同じことを淡々とできる
食事も運動も「習慣化」がすべて。
③ 体重より見た目を重要視する
体重はあくまで指標。最終的に評価されるのは見た目の変化。
この考え方ができる人は、無理なく痩せて、リバウンドもほぼしません。
1ヶ月で−2〜3kgを狙うための朝・昼・夜の食事例

朝食(代謝を上げて、食欲コントロールを安定させる)
朝食のテーマ:
①タンパク質25〜35g
②糖質は少量でもOK
③脂質は控えめ
● 朝の黄金パターン①
- オートミール50g
- ギリシャヨーグルト無糖100g
- ゆで卵1〜2個
- ベリー系(ブルーベリーorいちご)
- ブラックコーヒー or お茶
POINT:
低脂質・高タンパクで腹持ちが良く、血糖値が乱れにくい。
朝の黄金パターン②(忙しい人向け)
- プロテイン1杯(タンパク質20〜25g)
- バナナ1本
- 味噌汁(インスタントでOK)
POINT:
朝時間がない人でも続けやすい。
味噌汁で体が温まり代謝・消化がUP。
朝の黄金パターン③(満腹感重視)
- 鶏むね肉orささみ100g
- 白米80g(拳半分)
- 具だくさん味噌汁(野菜+豆腐)
POINT:
減量中でも朝に少量の炭水化物を入れた方が代謝が安定する。
昼食(最も自由度が高いが、脂質のコントロールが命)
昼のテーマ:
①脂質を抑える
②タンパク質30g前後
③野菜を多めにして満腹感UP
昼の黄金パターン①(外食でもOK)
- サラダチキン
- コンビニの雑穀米おにぎり1個
- 野菜スープ
POINT:
外食でも再現しやすく、カロリーが安定。
昼の黄金パターン②(自炊)
- 白米100〜120g
- 鶏むね肉150g or 豆腐+納豆
- 野菜炒め(油少なめ)
- 具だくさん味噌汁
POINT:
「タンパク質+野菜」で満腹感高め。
昼の黄金パターン③(脂質を抑えた定食)
- 焼き魚(鮭・鯖なら薄味のもの)
- 白米100g
- 冷奴
- 漬物
- 味噌汁
POINT:
魚は脂質があるが、オメガ3で脂肪燃焼メリットも◎。
夜(最も太りやすい時間帯なので“低脂質×中タンパク”)
夜のテーマ:
①炭水化物は控えめ(特に20時以降)
②脂質を抑える
③消化の良い食事
夜の黄金パターン①
- 白身魚(タラ・ホッケ)100〜150g
- 温野菜(ブロッコリー・キャベツ)
- わかめスープ
POINT:
消化が早く、脂質も少ない理想形。
夜の黄金パターン②(鍋メニュー)
- 鶏むね+野菜たっぷりの鍋
- 糖質は春雨 or 少量のうどん(なくてもOK)
POINT:
ボリュームは多いのに低カロリー。夜に最適。
夜の黄金パターン③(仕事で遅くなった日)
- 豆腐
- 納豆
- 味噌汁
- サラダ or 温野菜
POINT:
夜遅い時間は、脂質ゼロ&消化の良いメニューを。
1ヶ月で−2〜3kgを達成する人が守っている“3つのルール”
① 脂質を1日40〜50gに抑える
※揚げ物、脂っこい外食、チーズ、菓子パンは控える
脂質はカロリーが1gで9kcalあるため、落としやすさが段違い。
② 毎食にタンパク質を入れる(最低20g以上)
タンパク質不足は、
- 筋肉が落ちる
- 代謝が低下
- 落ちてもリバウンド
と最悪の流れになる。
③ 炭水化物を“朝〜昼はしっかり、夜は少なめ”
最も脂肪が付きやすい夜だけコントロールすれば、ストレスなく痩せる。
よくある質問
1ヶ月で5kg以上痩せるのは本当に危険ですか?
はい。5kg以上の減量は、かなりのカロリー制限や過度な運動が必要で、筋肉量の低下・代謝低下・ホルモンバランスの乱れを引き起こす可能性があります。
生理中でも1ヶ月で痩せることはできますか?
可能です。生理前〜生理中はむくみやすく体重が落ちにくいですが、脂肪が燃えないわけではありません。
運動なしでも1ヶ月で痩せられますか?
食事管理だけでも1〜2kg程度は落とせます。ただし、脂肪だけでなく筋肉まで落ちやすく、代謝も下がるためおすすめしません。
本日の著者

○名前 糸井 元哉 (いとい もとや)
○趣味:都内のお洒落カフェ巡り
○実績
2024 APF GUARDNER BELT CUP クラシックサーフ部門 3位
店舗詳細

- パーソナルジムBEYOND 溝の口店
- 神奈川県川崎市高津区溝口2-14-31 MSメディカルビル6A
- 営業時間 8:00~23:00
- 電話番号 044-811-0810
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