なぜリバウンドするのか?痩せ続ける人がやっている習慣
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2025 / 10 / 27
最終更新日:2025年10月27日
ダイエットを頑張っても、気づけば元の体重に戻ってしまう…。
そんな経験をしたことがある人は多いと思います。
「食べすぎたから太った」「運動をサボったからリバウンドした」そう感じる方も多いですが、実はリバウンドの本当の原因はもっと深いところにあります。
逆に、体型をキープできる人たちは「頑張っているように見えない」のに、太らない生活を自然と続けています。
本記事では、パーソナルトレーナーの立場から、「リバウンドする人」と「痩せ続ける人」の違いを徹底的に解説します。
Contents
リバウンドとは何か?

リバウンドとは単に「体重が戻る」ことではなく、筋肉を失って脂肪が増える現象のことを指します。
例えば、食事制限だけで−5kg痩せた場合、そのうちの約半分が「水分と筋肉」ということも珍しくありません。
つまり、「見た目が痩せたようで、代謝が落ちた状態」になっているのです。
その状態で元の食事に戻せば、当然エネルギーが余り、脂肪として蓄積されます。これが「リバウンドのメカニズム」です。
リバウンドを引き起こす3つの根本原因

急激なカロリー制限による“代謝低下”
人間の体は生存を最優先に作られています。
急に摂取カロリーを減らすと、体は「飢餓状態」と判断し、エネルギーを節約するために基礎代謝を落とす仕組みになっています。
これを「代謝適応(アダプティブサーモジェネシス)」と呼びます。
研究でも、摂取カロリーを急激に減らすと、体重が戻っても代謝は完全に回復しないケースが報告されています。
(※参考:New England Journal of Medicine, 2016)
つまり、「短期で落とすほど、長期では太りやすくなる」のです。
筋肉量の減少による“省エネ体質化”
体重を減らす際、筋肉を落としてしまうと、“エネルギーを消費するエンジン”が小さくなってしまいます。
筋肉1kgあたり、1日あたり約13kcalを消費すると言われています。たった3kg筋肉を失うだけで、1日40kcal以上の基礎代謝低下。
1ヶ月で約1200kcal、半年で7200kcal=脂肪1kg分に匹敵します。
つまり、同じ食事をしていても徐々に太りやすくなるのです。
メンタル的ストレスとホルモンの乱れ
食事制限によるストレスは、食欲ホルモン「グレリン」の分泌を増やし、満腹ホルモン「レプチン」を抑制します。
この状態では、満腹感を感じにくくなり、「我慢してた分、少しぐらいなら…」と過食に走りやすくなります。
さらに睡眠不足が重なると、コルチゾール(ストレスホルモン)の上昇により脂肪を蓄えやすくなり、リバウンドが加速します。
痩せ続ける人に共通する5つの習慣

“痩せること”ではなく“整えること”を目的に
リバウンドする人は「数字(体重)」を追います。痩せ続ける人は「行動(習慣)」を整えます。
例えば、
- 早寝早起き
- 朝食を抜かない
- 1日1万歩を目安に動く
このような“行動の習慣化”こそが、代謝を安定させる鍵。結果的に、体重も自然と落ち着いてきます。
“食べ方を整える”
痩せ続ける人は、食べることをやめません。栄養を正しく摂ることで、代謝を上げ、リバウンドを防いでいます。
具体的には、
- タンパク質:体重×1.5〜2g/日を目安に
- 炭水化物:活動量に応じて調整(完全カットはNG)
- 脂質:質にこだわる(魚・ナッツ・オリーブオイルなど)
「食べない=痩せる」は短期的な幻想。「整えて食べる=太らない」は長期的な現実です。
筋トレ×有酸素で“代謝を落とさない”
筋トレは、リバウンドを防ぐ最も強力な方法です。筋肉を維持すれば、代謝は保たれ、リバウンドリスクが激減します。
特に重要なのは「大筋群(下半身・背中・胸)」を鍛えること。
スクワット、デッドリフト、ベンチプレスなど、複数の筋肉を使う種目は代謝維持に効果的です。
加えて、ウォーキングなど軽い有酸素運動を週2〜3回取り入れることで、脂肪燃焼効率がさらにアップします。
睡眠・ストレス管理を最優先する
「痩せる=運動と食事」と考えがちですが、実は“ホルモンバランス”が体重維持に大きく関係します。
睡眠が6時間未満になると、食欲ホルモンの分泌が約15〜20%増加するという研究結果もあります。つまり、寝不足はそれだけで太るリスク。
また、ストレスを溜め込まないために、週1日は「体も心も休める日」をつくることが重要です。
完璧を求めず“継続可能なルール”を持つ
リバウンドしない人の共通点は、「ゆるさの中に一貫性がある」こと。
100点を目指すと、1回の失敗で崩れます。しかし、80点を続ける人は、年単位で見れば大きく変わります。
痩せ続ける人は、「飲み会の日は翌日軽めに調整」「週1のスイーツはOK」といった“バランスの取れたリズム”を持っています。
「リバウンド防止3ステップ」

減量後2ヶ月は“安定期”を設ける
ダイエット成功直後は、体がエネルギーを吸収しやすい状態。この時期は、焦らず体重をキープする期間を設けましょう。
少しずつ炭水化物や脂質を戻しながら、代謝を正常化させる「リバースダイエット」が有効です。
体重より“体組成”をモニタリング
体重の増減より、筋肉量・体脂肪率の変化を見ることが大切です。体重が増えても、筋肉が増えて脂肪が減っていれば、それは“成功”。
トレーニングを“ライフスタイル化”
「ダイエット期間中だけ頑張る」ではなく、「体を動かすのが当たり前」の状態に変えていきましょう。
週3回のトレーニング+日常の活動量UPが、一生リバウンドしない体を作ります。
一生太らないための食事とメンタル
完璧を目指さない“8割ルール”
多くの人がダイエットに失敗するのは、「絶対に甘いものを食べない」「炭水化物はゼロ」など、完璧を求めすぎるからです。
人間は制限されるほど、反動で過食してしまう生き物。完璧主義は短期的には頑張れても、長期的には続きません。
そこでおすすめなのが、“8割ルール”。1週間のうち5〜6日はしっかり食事を整え、残りの1〜2日は好きなものを楽しむスタイルです。
これにより、心が満たされ、ストレスをためずに継続できます。ダイエット成功者は例外なく、この“余白のある食事管理”をしています。
血糖コントロールを意識する
リバウンドの大きな原因の一つが、血糖値の乱高下です。
血糖値が急上昇すると、インスリンが大量に分泌され、余った糖を脂肪として蓄えるようになります。
これを防ぐには、「食べる順番」と「食事構成」がカギです。
ポイントは以下の通り。
- 食物繊維(サラダや海藻)→ タンパク質(肉・魚・卵)→ 炭水化物の順で食べる
- 主食を雑穀米や玄米など、GI値の低いものに変える
- 間食はナッツやゆで卵、プロテインなど血糖を安定させるものを選ぶ
これを習慣化するだけで、脂肪をためにくい体質に変わります。
「食べる=太る」という誤解をなくし、血糖をコントロールすることこそが“痩せ体質”の鍵です。
数字ではなく“感覚”で自分を管理する
体重計に乗るたびに一喜一憂していませんか?
体重はあくまで目安であり、1日の中でも水分や食事量で1〜2kgは平気で変動します。
重要なのは、「体が軽い」「姿勢が良くなった」「肌の調子がいい」など、日々の“感覚”を軸にすることです。
この感覚に敏感になると、「あ、昨日塩分取りすぎたな」「今日は動き足りなかったな」と、
自然と自分の体をコントロールできるようになります。ダイエットを「我慢」ではなく「自己理解の時間」と捉えると、数字に縛られずに理想の体を維持できるようになります。
メンタルを支える“自己肯定習慣”
リバウンドする人は、少しの増量で「また失敗した」と自分を責めてしまいがち。
しかし、ダイエットはマラソンのようなもの。たった数日の乱れで結果が台無しになることはありません。
むしろ、「そんな日もある」と受け入れる柔軟さこそが成功への近道。トレーニングでも、食事でも、完璧を求めるよりも“継続できる範囲で努力する”ことが最も大切です。
私が指導するお客様には、毎日「できたことを1つ書き出す」ことをおすすめしています。
・プロテインを飲めた
・夜にお菓子を我慢できた
・10分だけでもウォーキングできた
小さな積み重ねが、確実に自信と結果を作ります。
本日の著者

○名前 糸井 元哉 (いとい もとや)
○趣味:都内のお洒落カフェ巡り
○実績
2024 APF GUARDNER BELT CUP クラシックサーフ部門 3位
店舗詳細

- パーソナルジムBEYOND 溝の口店
- 神奈川県川崎市高津区溝口2-14-31 MSメディカルビル6A
- 営業時間 8:00~23:00
- 電話番号 044-811-0810
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パーソナルジムは、短期間のダイエット目的から、長期的なボディメイクや健康維持まで、目的に応じて柔軟に通い方を選べます。
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まずは体験にお越しいただき、自分に合った継続期間や通い方を見つけましょう。
BEYOND溝の口店では、あなたの目標に寄り添った最適なプランをご提案いたします。

